なぜ、6つの基本断層像の描出と心疾患の正確なスクリーニングが15 分でできるのか…?
5年以内に当たり前になる検査法
獣医療は今、目をみはるスピードで発展しています。「新しい方法が話題だな」と思っていたら、あっという間に普及し「当たり前」になっていることも珍しくありません。その代表的なものは「腹部エコー」でしょう。 今やエコー装置は一家に一台、どの病院にも設置されているほどに普及し、小動物臨床を大きく変えました。この変化により、エコー検査技術の習得は「全獣医師に必須」となったと言っても大げさではありません。 これから先も、同じような大きな変化は間違いなく起こるでしょう。そして、その最有力とされる検査法こそが「心エコー図検査」です。
高齢化が後押しする「心エコーのニーズ」
ヒト医療において心エコーは、すでに広く普及しています。今では循環器診療の中核をなす必要不可欠な検査法ですが、この流れは獣医療の分野にも押し寄せています。その後押しをしているのが動物の高齢化です。 高齢の犬猫に多い疾患と言えば心臓病ですよね。しかし、侵襲や麻酔を伴う従来の検査法は、高齢の動物には大きなリスクがあります。 一方の心エコー図検査は無侵襲、無麻酔で心疾患の病態や重症度評価に必要な多くの臨床情報がリアルタイムに得られ、さらに治療効果の判定にも活用できます。この先、ますます重要性の高まる検査法となることは間違いないでしょう。
「描出」「評価」の2ステップで心エコーをマスター
しかし、多くの獣医師が心エコーに苦手意識を持っています。その理由を聞いてみると、「画像の出し方がわからない」「評価のやり方がわからない」が圧倒的に多数。 つまり、描出と評価の基本さえ覚えてしまえば心エコーへの苦手意識はなくなり、日常診療に活かせるようになるはずです。本教材は、描出と評価をテーマに日常診療で心エコーを活用するポイントをわかりやすくお伝えします。
「6つの基本断層像」の描出と遭遇する機会の多い心疾患の評価ポイントを徹底解説
- 心エコー図検査の有用性とは?
- 検査環境(装置)の準備における「6つのポイント」
- 心エコー図検査で覚えておきたい心臓の解剖
- スクリーニング心エコー図検査のポイント
- 安定した画像が描出できるプローブの持ち方
- 動物に負担をかけないプローブの当て方
- 画像の標準化におけるポイントと注意点
- 心エコー図検査におけるモードの使い分けとは?
- 最初に知っておくべき6つの基本断層像とは?
- 疾患の見落としや誤診を防ぐ評価のポイント
- 肺がかぶってしまった場合の対処法
- 犬と猫の心エコー図検査の違いとは?
- 肺高血圧症の併発を調べるには?
- 肥大型心筋症の猫にみられる症状とは?
※ご購入後すぐに、このページで本編をご視聴いただけます
- 教材内容
- 4セクション(合計172分収録)
- 特典
-
・ レジュメデータ
・ 特典データ - Sec1: 心エコー図検査の準備(32分)
- はじめに/心エコー図検査の準備/検査者の準備/心エコー図検査のモード
- Sec2: 6つの基本断層像の標準的な描出法(52分)
- 基本断層像概論/①右傍胸骨長軸四腔断面/②右傍胸骨長軸左室流出路断面/③右傍胸骨左室短軸断面(腱索レベル)/④右傍胸骨心基部短軸断面/⑤左側心尖部四腔断面/⑥左側心尖部五腔断面/猫の場合
- Sec3: 僧帽弁閉鎖不全症の犬における評価(45分)
- ①僧帽弁病変と僧帽弁逆流の検出/②左心房および左心室拡張の評価/③経僧帽弁拡張期血流の評価/④三尖弁逆流および肺高血圧症の併発の有無
- Sec4: 肥大型心筋症の猫における評価(43分)
- 猫と循環器疾患概論/①左室肥大の検出/②他の心筋肥大を起こしうる原因の除外/③僧帽弁収縮期前方運動の有無/④左房および左心耳拡張の評価/⑤胸水や心膜液貯留、もやもやエコーの併発の有無/まとめ
講師:鈴木亮平
日本獣医生命科学大学 獣医内科学研究室 助教。2017年の日本臨床獣医学フォーラムにおける心疾患の症例報告で最優秀発表賞をはじめ、2019年には最優秀論文賞を受賞。
なぜ、6つの基本断層像の描出と心疾患の正確なスクリーニングが15 分でできるのか…?
5年以内に当たり前になる検査法
獣医療は今、目をみはるスピードで発展しています。「新しい方法が話題だな」と思っていたら、あっという間に普及し「当たり前」になっていることも珍しくありません。その代表的なものは「腹部エコー」でしょう。 今やエコー装置は一家に一台、どの病院にも設置されているほどに普及し、小動物臨床を大きく変えました。この変化により、エコー検査技術の習得は「全獣医師に必須」となったと言っても大げさではありません。 これから先も、同じような大きな変化は間違いなく起こるでしょう。そして、その最有力とされる検査法こそが「心エコー図検査」です。
高齢化が後押しする「心エコーのニーズ」
ヒト医療において心エコーは、すでに広く普及しています。今では循環器診療の中核をなす必要不可欠な検査法ですが、この流れは獣医療の分野にも押し寄せています。その後押しをしているのが動物の高齢化です。 高齢の犬猫に多い疾患と言えば心臓病ですよね。しかし、侵襲や麻酔を伴う従来の検査法は、高齢の動物には大きなリスクがあります。 一方の心エコー図検査は無侵襲、無麻酔で心疾患の病態や重症度評価に必要な多くの臨床情報がリアルタイムに得られ、さらに治療効果の判定にも活用できます。この先、ますます重要性の高まる検査法となることは間違いないでしょう。
「描出」「評価」の2ステップで心エコーをマスター
しかし、多くの獣医師が心エコーに苦手意識を持っています。その理由を聞いてみると、「画像の出し方がわからない」「評価のやり方がわからない」が圧倒的に多数。 つまり、描出と評価の基本さえ覚えてしまえば心エコーへの苦手意識はなくなり、日常診療に活かせるようになるはずです。本教材は、描出と評価をテーマに日常診療で心エコーを活用するポイントをわかりやすくお伝えします。
「6つの基本断層像」の描出と遭遇する機会の多い心疾患の評価ポイントを徹底解説
- 心エコー図検査の有用性とは?
- 検査環境(装置)の準備における「6つのポイント」
- 心エコー図検査で覚えておきたい心臓の解剖
- スクリーニング心エコー図検査のポイント
- 安定した画像が描出できるプローブの持ち方
- 動物に負担をかけないプローブの当て方
- 画像の標準化におけるポイントと注意点
- 心エコー図検査におけるモードの使い分けとは?
- 最初に知っておくべき6つの基本断層像とは?
- 疾患の見落としや誤診を防ぐ評価のポイント
- 肺がかぶってしまった場合の対処法
- 犬と猫の心エコー図検査の違いとは?
- 肺高血圧症の併発を調べるには?
- 肥大型心筋症の猫にみられる症状とは?
講師:鈴木亮平
日本獣医生命科学大学 獣医内科学研究室 助教。2017年の日本臨床獣医学フォーラムにおける心疾患の症例報告で最優秀発表賞をはじめ、2019年には最優秀論文賞を受賞。
- 収録内訳
- 4セクション(合計172分収録)
- 特典
- レジュメデータ ・ 特典データ
- Sec1:心エコー図検査の準備(32分)
- はじめに/心エコー図検査の準備/検査者の準備/心エコー図検査のモード
- Sec2:6つの基本断層像の標準的な描出法(52分)
- 基本断層像概論/①右傍胸骨長軸四腔断面/②右傍胸骨長軸左室流出路断面/③右傍胸骨左室短軸断面(腱索レベル)/④右傍胸骨心基部短軸断面/⑤左側心尖部四腔断面/⑥左側心尖部五腔断面/猫の場合
- Sec3:僧帽弁閉鎖不全症の犬における評価(45分)
- ①僧帽弁病変と僧帽弁逆流の検出/②左心房および左心室拡張の評価/③経僧帽弁拡張期血流の評価/④三尖弁逆流および肺高血圧症の併発の有無
- Sec4:肥大型心筋症の猫における評価(43分)
- 猫と循環器疾患概論/①左室肥大の検出/②他の心筋肥大を起こしうる原因の除外/③僧帽弁収縮期前方運動の有無/④左房および左心耳拡張の評価/⑤胸水や心膜液貯留、もやもやエコーの併発の有無/まとめ