生存率を左右するからこそ 正しい鑑別力を身につけませんか?

※CKDを学んできた先生へ

近年、長生きする猫が増加しています。それに伴い、CKD(慢性腎臓病)は、日常診療でもっとも多く向き合う疾患のひとつとなりました。完治が難しいからこそ、QOLを維持し、穏やかに天寿を全うさせたい。

先生もその思いでCKDの診療に取り組まれてきたはずです。定期検査で数値の安定を確認し、療法食を食べてくれた報告に安堵する。その積み重ねが、数多くの猫と飼い主さんに幸せな時間をもたらしてきました。

しかし、どれだけ管理を徹底していても、ある日、突然訪れる急変があります。昨日まで食べていた猫が、翌朝には嘔吐を繰り返す。検査をしてみると、クレアチニン値が急上昇。

いつものように皮下補液を行っても、容態は悪化。あの瞬間、何が起きていたのか?そこに、AKI(急性腎障害)という、もうひとつの病態があります。

「いつもの悪化」に潜む急性増悪

CKDとAKIは、同じ腎臓病でも全く異なる病態です。CKDが「時間をかけて支える病気」であるのに対し、AKIは「数時間~数日で命を左右する緊急疾患」。治療の目的もアプローチも正反対になります。

厄介なのは、CKDの猫ほどAKIを併発しやすいこと。症状も数値も似ているため、「これはCKDの急性増悪なのか、それともAKIなのか」と迷うケースは少なくありません。

特にCKD管理を続けていると、「またいつもの悪化かもしれない」と思い込んでしまうことがあります。その油断が、救えるはずの命を遠ざけてしまうことも。

AKIは、CKDの延長線上にあるように見えて、実は、真逆のロジックで診なければならない病気。同じ「腎臓病」という言葉の中に、全く違う時間軸と戦い方が隠れているのです。

※腎臓病診療を「完成」に近づけませんか?

AKIの治療と聞くと、まず、点滴を思い浮かべるのではないでしょうか。確かに輸液は基本ですが、輸液の方法や量、速度を誤れば命を縮める危険もあります。

皮下補液か、それとも静脈輸液か。どの程度の量を、どのスピードで投与するのか。その判断こそが、予後を左右します。緊急性の高い疾患だからこそ、根拠を持って、迷わず動ける力が求められるのです。

どれだけ設備が整った救急病院でも、初期対応を誤った症例の生存率は、決して高くありません。

だからこそ、AKI診療を学ぶことは、「ひとつでも多くの命を救う技術」を身につけると同時に、ホームドクターとしての腎臓病診療を完成へと近づける学びでもあります。

この動画セミナーでは、腎臓病専門医・宮川優一先生が、ホームドクターのためにAKI診療を体系化。症例ごとに何を見て、どう判断するかを明確に示します。

AKIの「初動3ステップ」を再現性の高い形で体系化。
CKDとの鑑別から、わかりやすく学べます。

  • AKI(急性腎障害)の定義とは?
  • どちらの症例がAKIなのか?
  • 慢性腎臓病と急性腎障害の違い
  • 急性腎障害の進行の流れ
  • 急性腎障害の原因とは?
  • エチレングリコール中毒とは、何か?
  • もし、エチレングリコールを摂取したら?
  • 知っておきたい抗菌薬の腎毒性
  • 猫で重要なAKIの原因とは?
  • 腎毒性物質の摂取によるAKIの対応
  • 犬のみ、猫のみで報告されている中毒疾患
  • AKI症例では、何をすべきなのか?
  • ユリ中毒が疑われた猫の症例
  • 腎盂腎炎を疑った場合の「5つの対応」
  • 腎盂腎炎を疑った猫の症例
  • 輸液療法は、皮下補液でもいいのか?
  • 初回の輸液終了後のチェックポイント
  • 乏無尿だった場合、何を考えるべきか?
  • 乏尿・無尿症例の対応フローチャート
  • 途中で輸液方法を切り替えた猫の症例
  • 多量で高速の輸液をしない方がいいケース
  • 全身性炎症反応症候群とは、何か?
  • 全身性炎症反応症候群の猫の症例
  • 急性腎障害グレード4を診断した猫の症例
  • 対応が非常に困難だった猫の症例

生存率を左右するからこそ 正しい鑑別力を身につけませんか?

※CKDを学んできた先生へ

近年、長生きする猫が増加しています。それに伴い、CKD(慢性腎臓病)は、日常診療でもっとも多く向き合う疾患のひとつとなりました。完治が難しいからこそ、QOLを維持し、穏やかに天寿を全うさせたい。

先生もその思いでCKDの診療に取り組まれてきたはずです。定期検査で数値の安定を確認し、療法食を食べてくれた報告に安堵する。その積み重ねが、数多くの猫と飼い主さんに幸せな時間をもたらしてきました。

しかし、どれだけ管理を徹底していても、ある日、突然訪れる急変があります。昨日まで食べていた猫が、翌朝には嘔吐を繰り返す。検査をしてみると、クレアチニン値が急上昇。

いつものように皮下補液を行っても、容態は悪化。あの瞬間、何が起きていたのか?そこに、AKI(急性腎障害)という、もうひとつの病態があります。

「いつもの悪化」に潜む急性増悪

CKDとAKIは、同じ腎臓病でも全く異なる病態です。CKDが「時間をかけて支える病気」であるのに対し、AKIは「数時間~数日で命を左右する緊急疾患」。治療の目的もアプローチも正反対になります。

厄介なのは、CKDの猫ほどAKIを併発しやすいこと。症状も数値も似ているため、「これはCKDの急性増悪なのか、それともAKIなのか」と迷うケースは少なくありません。

特にCKD管理を続けていると、「またいつもの悪化かもしれない」と思い込んでしまうことがあります。その油断が、救えるはずの命を遠ざけてしまうことも。

AKIは、CKDの延長線上にあるように見えて、実は、真逆のロジックで診なければならない病気。同じ「腎臓病」という言葉の中に、全く違う時間軸と戦い方が隠れているのです。

※腎臓病診療を「完成」に近づけませんか?

AKIの治療と聞くと、まず、点滴を思い浮かべるのではないでしょうか。確かに輸液は基本ですが、輸液の方法や量、速度を誤れば命を縮める危険もあります。

皮下補液か、それとも静脈輸液か。どの程度の量を、どのスピードで投与するのか。その判断こそが、予後を左右します。緊急性の高い疾患だからこそ、根拠を持って、迷わず動ける力が求められるのです。

どれだけ設備が整った救急病院でも、初期対応を誤った症例の生存率は、決して高くありません。

だからこそ、AKI診療を学ぶことは、「ひとつでも多くの命を救う技術」を身につけると同時に、ホームドクターとしての腎臓病診療を完成へと近づける学びでもあります。

この動画セミナーでは、腎臓病専門医・宮川優一先生が、ホームドクターのためにAKI診療を体系化。症例ごとに何を見て、どう判断するかを明確に示します。

AKIの「初動3ステップ」を再現性の高い形で体系化。
CKDとの鑑別から、わかりやすく学べます。

  • AKI(急性腎障害)の定義とは?
  • どちらの症例がAKIなのか?
  • 慢性腎臓病と急性腎障害の違い
  • 急性腎障害の進行の流れ
  • 急性腎障害の原因とは?
  • エチレングリコール中毒とは、何か?
  • もし、エチレングリコールを摂取したら?
  • 知っておきたい抗菌薬の腎毒性
  • 猫で重要なAKIの原因とは?
  • 腎毒性物質の摂取によるAKIの対応
  • 犬のみ、猫のみで報告されている中毒疾患
  • AKI症例では、何をすべきなのか?
  • ユリ中毒が疑われた猫の症例
  • 腎盂腎炎を疑った場合の「5つの対応」
  • 腎盂腎炎を疑った猫の症例
  • 輸液療法は、皮下補液でもいいのか?
  • 初回の輸液終了後のチェックポイント
  • 乏無尿だった場合、何を考えるべきか?
  • 乏尿・無尿症例の対応フローチャート
  • 途中で輸液方法を切り替えた猫の症例
  • 多量で高速の輸液をしない方がいいケース
  • 全身性炎症反応症候群とは、何か?
  • 全身性炎症反応症候群の猫の症例
  • 急性腎障害グレード4を診断した猫の症例
  • 対応が非常に困難だった猫の症例

講師:宮川 優一
日本獣医畜産大学獣医学部獣医学科卒業後、2010年に日本獣医生命科学大学大学院で、犬および猫の慢性腎臓病の早期診断の研究で博士(獣医学)号を取得。2011年より、日本獣医生命科学大学獣医高度医療学教室助教に着任。同時に本学付属動物医療センターで腎臓科、循環器科を担当する。現在は、日本獣医生命科学大学 獣医内科学研究室第二准教授を務める。2025年4月から付属動物医療センター副院長を担当。

収録内訳
3セクション(合計138分収録)
特典
レジュメデータ ・ 特典データ

Sec1:診断(52分)
慢性腎臓病と急性腎障害の違い/AKIの原因/急性腎障害のバイオマーカー
Sec2:治療(53分)
腎毒性物質の摂取によるAKI/腎盂腎炎と疑診したら/乏無尿だった場合に考えること/乏尿・無尿で血液透析が利用できない場合/栄養管理
Sec3:複雑なケースの症例紹介(33分)
多量で高速の輸液をしないほうがよい場合/急性腎障害グレード4、腎盂腎炎の疑い/AKIの症状が再び出現した症例
通常価格 45,980円
特別価格 25,980円+税

※12月31日まで