なぜ、救急に自信のない獣医師でも 「隠れたショック」を見逃さず 正確に診断できるのか?

※急患対応に自信がありますか?

住宅街にある、小さな動物病院の話です。

午後の診療も終わろうとするころ、「先生、急患です!」と慌てた看護師が診察室に飛び込んできました。

どうやら、急患の柴犬が来院したようです。運ばれてきた柴犬をみてみると、呼吸は荒く苦しそうで、立っているのもままならない状況でぐったりしています。

ドクターは低酸素血症を疑い、舌色をみましたがチアノーゼではありませんでした。

酸素の供給に問題はないと判断したドクターは、臨床徴候の原因を突き止めるため、手際よく検査をおこないます。

血圧をみてみると、数値はほぼ正常です。低血圧ではないため、ショックは起こしていないと判断しました。

その後もドクターのスピーディーな対応で、柴犬は少しずつ元気を取り戻していきましたが…

※救急対応の「間違い」に気づきましたか?

今のは、急患対応の重要性に気づいていただくための「たとえ話」です。

先生は、この獣医師の対応にいくつかの間違いがあるのに気づきましたか?

まず最初の間違いが、チアノーゼがないから酸素の供給に問題はないと判断したこと。

「チアノーゼがない=酸素が足りている」という認識は間違いです。

次に、臨床徴候の原因を突き止めるための検査を優先したのも間違いです。

救急の症例では、疾患の特定は後回し。

優先すべきは、「生命を脅かす可能性のある生理学的異常は何か?」を把握し、改善することです。

さらに、「低血圧ではないからショックではない」と考えたことも間違いです。

低血圧を起こしていなくても、ショック状態にあるケースは少なくありません。

救急診療では、このようなちょっとした認識、手順の間違いが、生命を落とすことに繋がります。

言い換えるなら、正しい知識のもと、適切なアプローチを取れれば、もっとたくさんの救急症例を救えるようになるのです。

※約200分で「救急アプローチ」の基本を習得

本教材の目的は、「救命思考力を身につける」こと。

治療法ではなく、「思考力」であることが、とても重要なポイントです。

その理由は、勉強熱心なドクターでも、治療法などの知識を活かすための思考力をおろそかにしているケースがとても多いからです。

もしかすると先生も、肺水腫や大動脈血栓塞栓症など、疾患ベースで学んだ知識を救急の現場で活かせなかった経験があるかもしれません。

では、なぜ学んだ知識を臨床に活かせないのでしょうか?

その答えは、救急のアプローチを知らないからです。

まずは、救急診療と一般の診療の違いを理解すること。

それから、「なぜ、救急ではこうするのか?」という救急のアプローチを理解しなければ、目の前の症例に必要な対応を考える思考力は身につきません。

本教材では、思考力に重きを置き、約200分かけて「救命思考力」を徹底的に身につけていきます。

救急診療は、適切な方法を「知っているかどうか?」で救える生命を大きく増やせます。本教材で学べる内容は…

  • 一般的な診療と救急診療の考え方の違いとは?
  • ABCアプローチの復習
  • なぜ、酸素が必要なのか?
  • 救急の鉄則とは?
  • 知っておきたい「トリアージの基本」
  • 緊急度の判断力を養う思考クイズ
  • 低酸素血症と低酸素症の違いとは?
  • チアノーゼがなければ緊急度は低いのか?
  • 上気道疾患と肺・胸腔疾患の違いとは?
  • 「循環が悪い=低血圧」なのか?
  • ショックを疑う心拍数とは?
  • 血圧と脈圧の違い
  • AIUEO-TIPSとは、何か?
  • どうやって、ABCアプローチを使うのか?
  • A(気道)の異常を疑う場合のアプローチ
  • 救急の現場で使用しやすい4つの酸素投与法
  • フローバイ法とマスク法のやり方
  • B(呼吸)の異常を疑う場合のアプローチ
  • 獣医療におけるFASTの活用
  • 肺実質の評価のポイントと注意点
  • 血液検査のポイントと注意点
  • C(循環)の異常を疑う場合のアプローチ
  • 問診なしで考える重要性
  • 呼吸の異常で救急来院した犬の症例
  • 起立困難、呼吸異常で救急来院した症例

なぜ、救急に自信のない獣医師でも 「隠れたショック」を見逃さず 正確に診断できるのか?

※急患対応に自信がありますか?

住宅街にある、小さな動物病院の話です。

午後の診療も終わろうとするころ、「先生、急患です!」と慌てた看護師が診察室に飛び込んできました。

どうやら、急患の柴犬が来院したようです。運ばれてきた柴犬をみてみると、呼吸は荒く苦しそうで、立っているのもままならない状況でぐったりしています。

ドクターは低酸素血症を疑い、舌色をみましたがチアノーゼではありませんでした。

酸素の供給に問題はないと判断したドクターは、臨床徴候の原因を突き止めるため、手際よく検査をおこないます。

血圧をみてみると、数値はほぼ正常です。低血圧ではないため、ショックは起こしていないと判断しました。

その後もドクターのスピーディーな対応で、柴犬は少しずつ元気を取り戻していきましたが…

※救急対応の「間違い」に気づきましたか?

今のは、急患対応の重要性に気づいていただくための「たとえ話」です。

先生は、この獣医師の対応にいくつかの間違いがあるのに気づきましたか?

まず最初の間違いが、チアノーゼがないから酸素の供給に問題はないと判断したこと。

「チアノーゼがない=酸素が足りている」という認識は間違いです。

次に、臨床徴候の原因を突き止めるための検査を優先したのも間違いです。

救急の症例では、疾患の特定は後回し。

優先すべきは、「生命を脅かす可能性のある生理学的異常は何か?」を把握し、改善することです。

さらに、「低血圧ではないからショックではない」と考えたことも間違いです。

低血圧を起こしていなくても、ショック状態にあるケースは少なくありません。

救急診療では、このようなちょっとした認識、手順の間違いが、生命を落とすことに繋がります。

言い換えるなら、正しい知識のもと、適切なアプローチを取れれば、もっとたくさんの救急症例を救えるようになるのです。

※約200分で「救急アプローチ」の基本を習得

本教材の目的は、「救命思考力を身につける」こと。

治療法ではなく、「思考力」であることが、とても重要なポイントです。

その理由は、勉強熱心なドクターでも、治療法などの知識を活かすための思考力をおろそかにしているケースがとても多いからです。

もしかすると先生も、肺水腫や大動脈血栓塞栓症など、疾患ベースで学んだ知識を救急の現場で活かせなかった経験があるかもしれません。

では、なぜ学んだ知識を臨床に活かせないのでしょうか?

その答えは、救急のアプローチを知らないからです。

まずは、救急診療と一般の診療の違いを理解すること。

それから、「なぜ、救急ではこうするのか?」という救急のアプローチを理解しなければ、目の前の症例に必要な対応を考える思考力は身につきません。

本教材では、思考力に重きを置き、約200分かけて「救命思考力」を徹底的に身につけていきます。

救急診療は、適切な方法を「知っているかどうか?」で救える生命を大きく増やせます。本教材で学べる内容は…

  • 一般的な診療と救急診療の考え方の違いとは?
  • ABCアプローチの復習
  • なぜ、酸素が必要なのか?
  • 救急の鉄則とは?
  • 知っておきたい「トリアージの基本」
  • 緊急度の判断力を養う思考クイズ
  • 低酸素血症と低酸素症の違いとは?
  • チアノーゼがなければ緊急度は低いのか?
  • 上気道疾患と肺・胸腔疾患の違いとは?
  • 「循環が悪い=低血圧」なのか?
  • ショックを疑う心拍数とは?
  • 血圧と脈圧の違い
  • AIUEO-TIPSとは、何か?
  • どうやって、ABCアプローチを使うのか?
  • A(気道)の異常を疑う場合のアプローチ
  • 救急の現場で使用しやすい4つの酸素投与法
  • フローバイ法とマスク法のやり方
  • B(呼吸)の異常を疑う場合のアプローチ
  • 獣医療におけるFASTの活用
  • 肺実質の評価のポイントと注意点
  • 血液検査のポイントと注意点
  • C(循環)の異常を疑う場合のアプローチ
  • 問診なしで考える重要性
  • 呼吸の異常で救急来院した犬の症例
  • 起立困難、呼吸異常で救急来院した症例

講師:森田 肇
2012年、酪農学園大学卒業後、埼玉県の一次診療施設で研鑽を積む。2017年、日本小動物医療センター消化器科、夜間救急診療科勤務。開業前に救急対応を学ぶために入職したつもりが、救急の世界に魅了されスペシャリストの道へ。2020年より、夜間救急診療科科長を務める。現在は、多くのドクターに「臨床に活かせる救急アプローチ」を伝えるため、セミナーや講演なども精力的にこなしている。

収録内訳
3セクション(合計217分収録)
特典
レジュメデータ

Sec1:緊急症例を見落とさない「トリアージの概念」(95分)
はじめに/呼吸/循環/神経
Sec2:ABCアプローチ実践!!「超効率的な対応」(88分)
「A」の対応/「B」の対応/「C」の対応/「D」で見逃したらダメなこと
Sec3:見方は変わった?「思考力を磨きまくる」(34分)
症例1/症例2
販売価格:35,980円+税