多数の動物病院でその効果が認められた 獣医療における最新の抗がん治療 「分子標的治療」が、ご自宅で学べます
従来の治療法ではダメだった症例が…
ヨークシャテリア(避妊雌12歳)の症例です。主訴は、腹部から鼠径部にかけて皮膚全体に潰瘍病変が認められ、抗生剤やステロイド投与でも治療効果が得られなかったとのこと。治験前の血液検査においてもリンパ腫に関連した異常値がみられ、本症例は、皮膚型T細胞性リンパ腫ステージIVと診断されました。しかし、「分子標的治療」開始から4週目には潰瘍化した皮膚腫瘍は改善し、血液検査においても、ほとんどの項目で正常値を示したのです。
悪性腫瘍は動物の命を脅かす病気ですが…
これまでの治療では、できることに限りがありました。外科手術や従来の抗がん剤治療が動物にとって負担の大きい場合、または、これらの治療では効果が得られなかった場合などは、代替療法や栄養療法などの緩和療法に頼らざるを得ない状況がありました。ですが、2014年に「分子標的薬」の「トセラニブ」が獣医業界で発売されることで、犬猫の悪性腫瘍治療が、大きく変わりはじめます。「分子標的治療」は、人医療において1990年代後半から使用され、優れた効果が確認されている抗がん治療。
「分子標的薬」は副作用が少ないため、従来の抗がん治療が難しい犬猫にとって有益です。さらにイマチニブの場合は、使用前に薬剤の有効性を予測することも可能です。しかし、「分子標的治療」は、獣医療において歴史の浅い治療法のため、犬猫への抗がん治療法として適応、効果、副作用など、不明な点が多々あります。「獣医療向けの分子標的治療」を学べる機会はほとんど存在しません。今回、このような状況を解決するために、癌治療のスペシャリスト山崎先生を講師にお迎えし、「犬猫の分子標的治療」が学べる映像教材を制作しました。
多数の動物病院でその効果が認められている「犬猫の分子標的治療」がご自宅で学べるプログラム
- 分子標的治療薬の作用部位
- 腫瘍疾患とRTKsの異常活性
- RTKs阻害剤による血管新生阻害
- がん細胞と制御性T細胞(Treg)
- RTKs阻害剤の非特異的作用
- 腫瘍疾患とRTKsの種類
- 小動物におけるRTKs阻害剤の種類
- 腫瘍疾患とRTKsの種類
- 犬のMCTに対するイマチニブの有用性
- リン酸トセラニブ(TOC)の臨床的有用性
- TOCの臨床的有用性
- TOCの投与時期
- 担癌犬に対するTOCの最小有効量と最大耐用量
- 担癌猫(n = 45)に対するTOCの有効量
- 肉眼的病変に対する投与方法
- 顕微鏡的病変に対するTOCの効果は?
- 術後補助化学療法の効果
- 有害事象のモニタリング
- その他の抗がん剤との併用療法
- TOCとピロキシカムの併用効果
- TOCと放射線療法の併用効果
- ロムスチン(CCNU)とTOCの併用療法
- TOCとCCNUの併用について
- 症例解説
※ご購入後すぐに、このページで本編をご視聴いただけます
- 教材内容
- 3セクション(合計113分収録)
- 特典
-
・ レジュメデータ
- Sec1: 抗癌剤の有害作用を管理(15分)
- 抗癌剤の種類・作用機序/有害事象評価(骨髄抑制)/有害事象評価(消化器毒性)/血管外漏出・過敏症の対策、遺伝子変異と薬剤感受性 /抗癌剤を投与する前に
- Sec2: 抗癌剤治療の現状(47分)
- リンパ腫/肥満細胞腫/膀胱移行上皮癌
- Sec3: 分子標的療法の現状(51分)
- 標的治療法の基本/各腫瘍と標的因子/投与法と開始時期/有害作用と対応策/TOCの臨床的応用
講師:山﨑 裕毅
日本大学生物資源化学部獣医学科卒業後に北海道大学獣医外科学研究室で学位を取得。大学院在学中に腫瘍遺伝診断と分子標的療法の研究において優秀な成果を収める。現在も獣医臨床腫瘍学及び腫瘍分子生物学に従事し、これらを専門とした大学教育、臨床業務ならびに研究活動を担当している。
多数の動物病院でその効果が認められた 獣医療における最新の抗がん治療 「分子標的治療」が、ご自宅で学べます
従来の治療法ではダメだった症例が…
ヨークシャテリア(避妊雌12歳)の症例です。主訴は、腹部から鼠径部にかけて皮膚全体に潰瘍病変が認められ、抗生剤やステロイド投与でも治療効果が得られなかったとのこと。治験前の血液検査においてもリンパ腫に関連した異常値がみられ、本症例は、皮膚型T細胞性リンパ腫ステージIVと診断されました。しかし、「分子標的治療」開始から4週目には潰瘍化した皮膚腫瘍は改善し、血液検査においても、ほとんどの項目で正常値を示したのです。
悪性腫瘍は動物の命を脅かす病気ですが…
これまでの治療では、できることに限りがありました。外科手術や従来の抗がん剤治療が動物にとって負担の大きい場合、または、これらの治療では効果が得られなかった場合などは、代替療法や栄養療法などの緩和療法に頼らざるを得ない状況がありました。ですが、2014年に「分子標的薬」の「トセラニブ」が獣医業界で発売されることで、犬猫の悪性腫瘍治療が、大きく変わりはじめます。「分子標的治療」は、人医療において1990年代後半から使用され、優れた効果が確認されている抗がん治療。
「分子標的薬」は副作用が少ないため、従来の抗がん治療が難しい犬猫にとって有益です。さらにイマチニブの場合は、使用前に薬剤の有効性を予測することも可能です。しかし、「分子標的治療」は、獣医療において歴史の浅い治療法のため、犬猫への抗がん治療法として適応、効果、副作用など、不明な点が多々あります。「獣医療向けの分子標的治療」を学べる機会はほとんど存在しません。今回、このような状況を解決するために、癌治療のスペシャリスト山崎先生を講師にお迎えし、「犬猫の分子標的治療」が学べる映像教材を制作しました。
多数の動物病院でその効果が認められている「犬猫の分子標的治療」がご自宅で学べるプログラム
- 分子標的治療薬の作用部位
- 腫瘍疾患とRTKsの異常活性
- RTKs阻害剤による血管新生阻害
- がん細胞と制御性T細胞(Treg)
- RTKs阻害剤の非特異的作用
- 腫瘍疾患とRTKsの種類
- 小動物におけるRTKs阻害剤の種類
- 腫瘍疾患とRTKsの種類
- 犬のMCTに対するイマチニブの有用性
- リン酸トセラニブ(TOC)の臨床的有用性
- TOCの臨床的有用性
- TOCの投与時期
- 担癌犬に対するTOCの最小有効量と最大耐用量
- 担癌猫(n = 45)に対するTOCの有効量
- 肉眼的病変に対する投与方法
- 顕微鏡的病変に対するTOCの効果は?
- 術後補助化学療法の効果
- 有害事象のモニタリング
- その他の抗がん剤との併用療法
- TOCとピロキシカムの併用効果
- TOCと放射線療法の併用効果
- ロムスチン(CCNU)とTOCの併用療法
- TOCとCCNUの併用について
- 症例解説
講師:山﨑 裕毅
日本大学生物資源化学部獣医学科卒業後に北海道大学獣医外科学研究室で学位を取得。大学院在学中に腫瘍遺伝診断と分子標的療法の研究において優秀な成果を収める。現在も獣医臨床腫瘍学及び腫瘍分子生物学に従事し、これらを専門とした大学教育、臨床業務ならびに研究活動を担当している。
- 収録内訳
- 3セクション(合計113分収録)
- 特典
- レジュメデータ
- Sec1:抗癌剤の有害作用を管理(15分)
- 抗癌剤の種類・作用機序/有害事象評価(骨髄抑制)/有害事象評価(消化器毒性)/血管外漏出・過敏症の対策、遺伝子変異と薬剤感受性 /抗癌剤を投与する前に
- Sec2:抗癌剤治療の現状(47分)
- リンパ腫/肥満細胞腫/膀胱移行上皮癌
- Sec3:分子標的療法の現状(51分)
- 標的治療法の基本/各腫瘍と標的因子/投与法と開始時期/有害作用と対応策/TOCの臨床的応用