なぜ、胸部X線で顕著な異常がないのに失神を起こしたのか?
※これって、失神?てんかん?
想像してみてください…住宅街にある、小さな動物病院に9歳のトイプードルが来院しました。飼い主さんに聞いてみると、呼吸がハーハー荒くなり、突然、パタリと倒れ込んでしまったとのこと。
ひと通りの検査を終えた獣医師は、その結果から「てんかん」を疑いました。しかし、抗てんかん薬(フェノバルビタール)を投与した後も、てんかんと思われる発作はまったく消失しません。
困った獣医師は、専門の二次診療施設を紹介することにしました。そして、二次診療施設で検査をおこなった結果、この症例は、てんかんではなく失神を起こしていたことがわかったのです。
※先生ならどうしますか?
今お話したのは、想像上の話です。しかし、こんな話をしたのには、ちゃんと理由があります。それは、失神とてんかんの鑑別に苦慮するケースは、決して少なくないことを知ってもらうためです。
また、失神やてんかんを飼い主さんの視点から考えてみてください。失神やてんかんは、一時的な意識の消失を伴います。見た目にも明らかに異常が生じているため、「このまま死んでしまうのではないか」とパニックになる飼い主さんもいらっしゃいます。
そんな飼い主さんの不安が大きい問題だからこそ、正しく診断、治療できれば、飼い主さんの信頼も一段と厚いものになるのではないでしょうか。
※失神を疑う症例に対する
「3つのポイント」
今回、先生が学べるのは、失神を疑う症例へのアプローチです。誤診を防ぎ、スムーズに診療をおこなうポイントは大きく3つあります。
それは、①飼い主さんの言うことを鵜呑みにしないこと、②失神とてんかんの鑑別ポイントを知ること、③失神を生じる代表的な疾患を知ることの3つです。
また症例の中には、画像診断で顕著な異常がなくても失神を起こす場合もありますので、たくさんの症例に学ぶことも重要です。
この教材では、各ポイントや実際の症例をアメリカ獣医内科学会心臓病専門医である藤井先生のわかりやすい解説で学べます。
藤井先生に学び、自信を持って失神を疑う症例に対応できるようになりませんか?
- 最初に知っておくべき、失神の考え方とは?
- 失神とは、どんな状態を指すのか?
- 失神と類症鑑別が必要な疾患とは?
- 失神とてんかんを正しく鑑別するポイント
- 失神を引き起こす「3つの主要な原因」とは?
- 心拍出量の低下を引き起こす背景疾患とは?
- 循環血液量が急激に低下すると、どうなるのか?
- 失神が疑われる症例のスクリーニングのポイント
- どうやって、問診すれば良いのか?
- 失神に対する画像診断のポイント
- 胸部X線検査で、顕著な所見がないケースとは?
- 遊んでいて突然倒れた犬の症例
- 心エコーで特徴的な所見がみられた犬の症例
- 大動脈狭窄、肺動脈狭窄における失神の機序とは?
- 心電図を読むときの注意点
- 失神の他に呼吸困難、咳のある犬の症例
- 慢性房室弁疾患を診断された犬の症例
- 肺高血圧を疑うべき臨床徴候とは?
- 【注意】 肺高血圧を見逃しやすい症例
- 心エコー検査による肺高血圧初見
- 過大評価、過小評価を防ぐ心エコー検査のポイント
- 失神の他に呼吸困難、食欲不振のある犬の症例
- ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアと特発性肺線維症
- 失神を起こしやすい不整脈とは?
- 僧帽弁異形成、うっ血性心不全を診断された犬の症例
※ご購入後すぐに、このページで本編をご視聴いただけます
- 教材内容
- 1セクション(合計133分収録)
- 特典
-
・ レジュメデータ
・ 特典映像:【実演】ホルター心電図の装着 - Sec1: 失神を疑う症例へのアプローチ(133分)
- はじめに/失神が疑われる症例のスクリーニング/症例紹介/肺高血圧について/症例紹介/不整脈について/症例紹介
講師:藤井 洋子
麻布大学卒業後、米国オハイオ州立大学大学院修士課程を修了。一般一次動物病院、専門病院で研鑽を積んだ後、米国ノースカロライナ州立大学獣医教育病院循環器科レジデント。2007年にアメリカ獣医内科学会心臓病専門医を取得。
なぜ、胸部X線で顕著な異常がないのに失神を起こしたのか?
※これって、失神?てんかん?
想像してみてください…住宅街にある、小さな動物病院に9歳のトイプードルが来院しました。飼い主さんに聞いてみると、呼吸がハーハー荒くなり、突然、パタリと倒れ込んでしまったとのこと。
ひと通りの検査を終えた獣医師は、その結果から「てんかん」を疑いました。しかし、抗てんかん薬(フェノバルビタール)を投与した後も、てんかんと思われる発作はまったく消失しません。
困った獣医師は、専門の二次診療施設を紹介することにしました。そして、二次診療施設で検査をおこなった結果、この症例は、てんかんではなく失神を起こしていたことがわかったのです。
※先生ならどうしますか?
今お話したのは、想像上の話です。しかし、こんな話をしたのには、ちゃんと理由があります。それは、失神とてんかんの鑑別に苦慮するケースは、決して少なくないことを知ってもらうためです。
また、失神やてんかんを飼い主さんの視点から考えてみてください。失神やてんかんは、一時的な意識の消失を伴います。見た目にも明らかに異常が生じているため、「このまま死んでしまうのではないか」とパニックになる飼い主さんもいらっしゃいます。
そんな飼い主さんの不安が大きい問題だからこそ、正しく診断、治療できれば、飼い主さんの信頼も一段と厚いものになるのではないでしょうか。
※失神を疑う症例に対する
「3つのポイント」
今回、先生が学べるのは、失神を疑う症例へのアプローチです。誤診を防ぎ、スムーズに診療をおこなうポイントは大きく3つあります。
それは、①飼い主さんの言うことを鵜呑みにしないこと、②失神とてんかんの鑑別ポイントを知ること、③失神を生じる代表的な疾患を知ることの3つです。
また症例の中には、画像診断で顕著な異常がなくても失神を起こす場合もありますので、たくさんの症例に学ぶことも重要です。
この教材では、各ポイントや実際の症例をアメリカ獣医内科学会心臓病専門医である藤井先生のわかりやすい解説で学べます。
藤井先生に学び、自信を持って失神を疑う症例に対応できるようになりませんか?
- 最初に知っておくべき、失神の考え方とは?
- 失神とは、どんな状態を指すのか?
- 失神と類症鑑別が必要な疾患とは?
- 失神とてんかんを正しく鑑別するポイント
- 失神を引き起こす「3つの主要な原因」とは?
- 心拍出量の低下を引き起こす背景疾患とは?
- 循環血液量が急激に低下すると、どうなるのか?
- 失神が疑われる症例のスクリーニングのポイント
- どうやって、問診すれば良いのか?
- 失神に対する画像診断のポイント
- 胸部X線検査で、顕著な所見がないケースとは?
- 遊んでいて突然倒れた犬の症例
- 心エコーで特徴的な所見がみられた犬の症例
- 大動脈狭窄、肺動脈狭窄における失神の機序とは?
- 心電図を読むときの注意点
- 失神の他に呼吸困難、咳のある犬の症例
- 慢性房室弁疾患を診断された犬の症例
- 肺高血圧を疑うべき臨床徴候とは?
- 【注意】 肺高血圧を見逃しやすい症例
- 心エコー検査による肺高血圧初見
- 過大評価、過小評価を防ぐ心エコー検査のポイント
- 失神の他に呼吸困難、食欲不振のある犬の症例
- ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアと特発性肺線維症
- 失神を起こしやすい不整脈とは?
- 僧帽弁異形成、うっ血性心不全を診断された犬の症例
講師:藤井 洋子
麻布大学卒業後、米国オハイオ州立大学大学院修士課程を修了。一般一次動物病院、専門病院で研鑽を積んだ後、米国ノースカロライナ州立大学獣医教育病院循環器科レジデント。2007年にアメリカ獣医内科学会心臓病専門医を取得。
- 収録内訳
- 1セクション(合計133分収録)
- 特典
- レジュメデータ
- Sec1:失神を疑う症例へのアプローチ(133分)
- はじめに/失神が疑われる症例のスクリーニング/症例紹介/肺高血圧について/症例紹介/不整脈について/症例紹介