なぜ、後肢を引きずり尿もれを起こしている症例にステロイド剤の投与はNGなのか?
※今、中高齢の犬に増えています
近年、犬の長寿化により、腰仙椎不安定症(馬尾症候群)の症例が増えてきました。腰仙椎不安定症は、馬尾が圧迫されることで発症する疾患であり、腰仙部の痛みや尿失禁、後肢のふらつきなどの神経症状が特徴です。高齢犬のほか、ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーなどの大型犬、フレンチブルドッグのようなスクリューテイル犬種が好発犬種として知られています。内科的治療に反応しないことも多く、その場合は減圧や固定などの外科手術が必要になります。
※腰仙椎を安全にガッチリ固定できますか?
本教材のテーマは、「腰仙椎固定術の習得」です。正しい固定法を学びたい先生や、近くに紹介できる二次診療施設のない先生、また、ハイレベルな外科手技にチャレンジしたい先生には、ご満足いただける自信があります。しかし、ご自身で手術をしない先生にもご視聴いただきたいと考えています。
なぜなら、外科が専門外の先生も見逃せない「重要な知識」がたくさん盛り込まれているから。たとえば、腰仙椎不安定症の「正しい診断方法」は、その一つ。これを知らずに、腰仙椎不安定症が疑われる症例にステロイド剤を投与した結果、病状を重症化させるケースが多いからです。他にも、外科の適応や固定した場合の予後などは、全獣医師が知っておくべき内容です。
※アジア獣医内科専門医(神経病)の診療技術
講師の神志那先生は、これまで約2,000症例以上の神経外科手術を担当した神経外科のスペシャリストです。今回、先生が学べるのは、その神志那先生がはじめて体系化した腰仙椎の固定法です。多くの症例で、高い安全性が実証されている外科技術が学べます。
また今回の「腰仙椎固定術」の実技は、模型を用いておこないます。「え、実症例は使わないの?」と思われたかもしれませんが、今回使う模型は、ただの模型ではありません。なんと、神経外科を学ぶために神志那先生が開発した模型で、神経までキッチリ再現されているんです。実症例とは違い出血の影響を受けませんので、細かいポイントまでハッキリと確認できます。
先生も、今ニーズが急騰している「腰仙椎固定術」を学び、もっとたくさんの動物を救えるようになりませんか?
- 腰仙椎不安定症(馬尾症候群)の症状とは?
- 腰仙椎不安定症の特徴とは?
- なぜ、腰仙椎不安定症が生じるのか?
- 症例映像で学ぶ、腰仙椎不安定症の臨床症状
- 重症になると、どうなるのか?
- 腰仙椎不安定症の単純X線画像所見
- 散歩に行きたがらない犬の症例
- 尾が上がらなくなった犬の症例
- 背側椎弓切除術のポイントと注意点
- 外傷による腰仙椎亜脱臼を生じた犬の症例
- 明らかな外傷歴のない犬の症例
- 外科治療の「4つの目的」とは?
- 腰仙椎の支持固定術のポイントと注意点
- 経関節固定法のポイントと注意点
- 両後肢にふらつきのある犬の症例
- どうやって、腰仙椎を探すのか?
- 切皮する位置を決める方法
- 手術に最適な開創器の選び方
- 多裂筋を剥離するときのポイント
- なぜ、関節突起を削りすぎてはいけないのか?
- 傷をつけずに薄い骨を取り除く方法
- 細い馬尾を切ると、術後に何が起こるのか?
- 椎間板を摘出するときのポイントと注意点
- 経関節スクリューのやり方
- スクリューのヘッドは残すのか、埋めるのか?
※ご購入後すぐに、このページで本編をご視聴いただけます
- 教材内容
- 2セクション(合計90分収録)
- 特典
-
・ レジュメデータ
- Sec1: 腰仙椎不安症の診断と治療法(45分)
- はじめに/腰仙椎不安定症(馬尾症候群)について/症例紹介/外科治療の目的/背側椎弓切除術/腰仙椎の支持固定術/その他の固定法/まとめ
- Sec2: 腰仙椎固定術の実技(45分)
- 切開/椎弓切除/椎間板の摘出/下穴のあけ方/スクリューの入れ方/スクリュー挿入後のポイント
講師:神志那 弘明
大学卒業後、一次診療に5年間従事。その間に画像診断の重要さを感じ、米国留学を決意した。米国獣医放射線学会認定専門医の宮林孝仁先生に師事し、修士号を取得。その後、修士課程のアドバイザーであったDr. Roger Clemmonsのもとで博士課程に進学し、神経再生医療をテーマとして博士号を取得した。以降、臨床神経病学に魅了され、脊髄疾患の診断と治療をテーマとして、岩手大学助教、岐阜大学准教授として診療および研究活動を行ってきた。現在は、KyotoAR動物高度医療センターのセンター長を務め、神経疾患の診療を行っている。特に低侵襲脊髄外科を得意としており、動物医療における脊髄内視鏡手術の普及を目指し、教育活動をしている。
なぜ、後肢を引きずり尿もれを起こしている症例にステロイド剤の投与はNGなのか?
※今、中高齢の犬に増えています
近年、犬の長寿化により、腰仙椎不安定症(馬尾症候群)の症例が増えてきました。腰仙椎不安定症は、馬尾が圧迫されることで発症する疾患であり、腰仙部の痛みや尿失禁、後肢のふらつきなどの神経症状が特徴です。高齢犬のほか、ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーなどの大型犬、フレンチブルドッグのようなスクリューテイル犬種が好発犬種として知られています。内科的治療に反応しないことも多く、その場合は減圧や固定などの外科手術が必要になります。
※腰仙椎を安全にガッチリ固定できますか?
本教材のテーマは、「腰仙椎固定術の習得」です。正しい固定法を学びたい先生や、近くに紹介できる二次診療施設のない先生、また、ハイレベルな外科手技にチャレンジしたい先生には、ご満足いただける自信があります。しかし、ご自身で手術をしない先生にもご視聴いただきたいと考えています。
なぜなら、外科が専門外の先生も見逃せない「重要な知識」がたくさん盛り込まれているから。たとえば、腰仙椎不安定症の「正しい診断方法」は、その一つ。これを知らずに、腰仙椎不安定症が疑われる症例にステロイド剤を投与した結果、病状を重症化させるケースが多いからです。他にも、外科の適応や固定した場合の予後などは、全獣医師が知っておくべき内容です。
※アジア獣医内科専門医(神経病)の診療技術
講師の神志那先生は、これまで約2,000症例以上の神経外科手術を担当した神経外科のスペシャリストです。今回、先生が学べるのは、その神志那先生がはじめて体系化した腰仙椎の固定法です。多くの症例で、高い安全性が実証されている外科技術が学べます。
また今回の「腰仙椎固定術」の実技は、模型を用いておこないます。「え、実症例は使わないの?」と思われたかもしれませんが、今回使う模型は、ただの模型ではありません。なんと、神経外科を学ぶために神志那先生が開発した模型で、神経までキッチリ再現されているんです。実症例とは違い出血の影響を受けませんので、細かいポイントまでハッキリと確認できます。
先生も、今ニーズが急騰している「腰仙椎固定術」を学び、もっとたくさんの動物を救えるようになりませんか?
- 腰仙椎不安定症(馬尾症候群)の症状とは?
- 腰仙椎不安定症の特徴とは?
- なぜ、腰仙椎不安定症が生じるのか?
- 症例映像で学ぶ、腰仙椎不安定症の臨床症状
- 重症になると、どうなるのか?
- 腰仙椎不安定症の単純X線画像所見
- 散歩に行きたがらない犬の症例
- 尾が上がらなくなった犬の症例
- 背側椎弓切除術のポイントと注意点
- 外傷による腰仙椎亜脱臼を生じた犬の症例
- 明らかな外傷歴のない犬の症例
- 外科治療の「4つの目的」とは?
- 腰仙椎の支持固定術のポイントと注意点
- 経関節固定法のポイントと注意点
- 両後肢にふらつきのある犬の症例
- どうやって、腰仙椎を探すのか?
- 切皮する位置を決める方法
- 手術に最適な開創器の選び方
- 多裂筋を剥離するときのポイント
- なぜ、関節突起を削りすぎてはいけないのか?
- 傷をつけずに薄い骨を取り除く方法
- 細い馬尾を切ると、術後に何が起こるのか?
- 椎間板を摘出するときのポイントと注意点
- 経関節スクリューのやり方
- スクリューのヘッドは残すのか、埋めるのか?
講師:神志那 弘明
大学卒業後、一次診療に5年間従事。その間に画像診断の重要さを感じ、米国留学を決意した。米国獣医放射線学会認定専門医の宮林孝仁先生に師事し、修士号を取得。その後、修士課程のアドバイザーであったDr. Roger Clemmonsのもとで博士課程に進学し、神経再生医療をテーマとして博士号を取得した。以降、臨床神経病学に魅了され、脊髄疾患の診断と治療をテーマとして、岩手大学助教、岐阜大学准教授として診療および研究活動を行ってきた。現在は、KyotoAR動物高度医療センターのセンター長を務め、神経疾患の診療を行っている。特に低侵襲脊髄外科を得意としており、動物医療における脊髄内視鏡手術の普及を目指し、教育活動をしている。
- 収録内訳
- 2セクション(合計90分収録)
- 特典
- レジュメデータ
- Sec1:腰仙椎不安症の診断と治療法(45分)
- はじめに/腰仙椎不安定症(馬尾症候群)について/症例紹介/外科治療の目的/背側椎弓切除術/腰仙椎の支持固定術/その他の固定法/まとめ
- Sec2:腰仙椎固定術の実技(45分)
- 切開/椎弓切除/椎間板の摘出/下穴のあけ方/スクリューの入れ方/スクリュー挿入後のポイント