なぜ、細菌性胃腸炎の犬に抗菌薬を使ってはいけないのか?
抗菌薬は、便利な薬剤ですが…
抗菌薬は、獣医療において欠かせない薬剤です。先生も、犬膿皮症や猫の上部気道疾患、尿路感染症、外耳炎など、日常診療でよく遭遇する疾患の治療に使用されていると思います。
とても便利な薬剤ですので「とりあえず化膿しないように抗菌薬を使う」「原因菌を特定する時間がないので、広く効く抗菌薬を使う」など「とりあえず」の治療で使われることも少なくありません。
しかし近年、抗菌薬の使いすぎや不適切な使用により「本来なら効くはずの抗菌薬が効かない」症例が増えています。これが、いわゆる「薬剤耐性菌」の問題ですが…
先生の協力が必要です
薬剤耐性菌が発生すると、その治療はとても難しくなります。抗菌薬が効かないことで治療の選択肢は狭くなるだけでなく、治療の経過を観察しているうちに、別の疾患を併発するリスクもあるからです。
問題はそれだけではありません。発生した耐性菌が増殖すると、同居個体や飼い主さん、獣医師、看護師など、まわりに耐性菌を感染させるリスクも生じます。本当に深刻な問題なので、薬剤耐性菌はいま世界規模での対策を必要としています。
だからこそ、抗菌薬を使用するときは「とりあえず」ではなく、本当に必要なのか。また、適切な使用なのかを考えていただきたいのです。
ガイドラインのない疾患も安全に治療できます
日常診療で遭遇する機会の多い感染症の中には、ガイドラインのある疾患もあれば、まだガイドラインが確立されていない疾患もあります。
今回は、このようなガイドラインが確立されていない疾患に対しても、海外の最新の知見をもとに、安全な抗菌薬治療をおこなうポイントが学べます。また、胃腸炎や腹膜炎、肝胆道系感染症、口腔感染症、外耳炎など、「疾患別」に診断のポイントと安全な抗菌薬治療を解説しています。
ですから「この症例には、どの抗菌薬を使えば良いのか?」と迷うことがありません。先生も、薬剤耐性菌の発生を防ぐ、正しい抗菌薬治療をマスターしませんか?
最新の安全な抗菌薬治療 薬剤耐性菌の発生を防ぐ「疾患別」の抗菌薬治療とは?
- 薬剤耐性菌は、どのように増加するのか?
- 薬剤耐性菌が及ぼす影響とは?
- 抗菌薬を適切に使用する5ステップ
- 問診と身体検査で感染部位を推定する方法
- 感染症を疑ったら、まず何をすべきか?
- 検体の染色標本の確認手順とは?
- 知っておくべき、ESBL産生菌の特徴とは?
- メチシリン耐性ブドウ球菌(MRS)の特徴
- 抗菌薬を選択する上で考慮すべきこととは?
- 患者に合わせて抗菌薬を使い分けるコツ
- 細菌性胃腸炎の治療の原則とは?
- 消化器感染症に推奨される抗菌剤とは?
- WSAVAによる炎症性腸疾患の診断基準とは?
- 腹膜炎の感染菌とは?
- 腹膜炎の抗菌薬治療のポイント
- 肝胆道系感染症を起こすリスク因子とは?
- 胆嚢の超音波検査で、細菌感染の有無を予測できるのか?
- 犬猫における口腔内細菌感染の治療のポイント
- 外耳炎の要因とPPSP分類
- 細菌感染が疑われる耳垢の細胞診とは?
- EDTA-Trisの安全な使い方
- 感染性結膜炎の診断と治療のポイント
- 筋骨格系感染症の特徴とは?
- 椎間板脊椎炎を誘発する要因とは?
- 手術部位感染による悪影響とは?
※ご購入後すぐに、このページで本編をご視聴いただけます
- 教材内容
- 3セクション(合計221分収録)
- 特典
-
・ レジュメデータ
- Sec1: 細菌感染症の診断と抗菌薬の総論(75分)
- 患者の全般的な評価/原因微生物の推定・特定/抗菌薬の総論
- Sec2: 腹部臓器及び血液の感染症の抗菌薬治療(77分)
- 胃腸炎/腹膜炎/肝胆道系感染症/雌性生殖器感染症/雄性生殖器感染症/血液感染症
- Sec3: 局所感染症の抗菌薬治療(69分)
- 口腔感染症/外耳炎/眼感染症/筋骨格系感染症/中枢神経系感染症/手術部位感染症
講師:原田和記
鳥取大学 農学部 共同獣医学科 獣医内科学教室 准教授。17年間に渡り、抗菌薬および薬剤耐性菌の研究に従事するスペシャリスト。現在は、伴侶動物臨床分野における教育と研究に携わる他、多くの獣医師が参加する学会等で抗菌薬の適正使用をテーマとした教育講演をおこなう。
なぜ、細菌性胃腸炎の犬に抗菌薬を使ってはいけないのか?
抗菌薬は、便利な薬剤ですが…
抗菌薬は、獣医療において欠かせない薬剤です。先生も、犬膿皮症や猫の上部気道疾患、尿路感染症、外耳炎など、日常診療でよく遭遇する疾患の治療に使用されていると思います。
とても便利な薬剤ですので「とりあえず化膿しないように抗菌薬を使う」「原因菌を特定する時間がないので、広く効く抗菌薬を使う」など「とりあえず」の治療で使われることも少なくありません。
しかし近年、抗菌薬の使いすぎや不適切な使用により「本来なら効くはずの抗菌薬が効かない」症例が増えています。これが、いわゆる「薬剤耐性菌」の問題ですが…
先生の協力が必要です
薬剤耐性菌が発生すると、その治療はとても難しくなります。抗菌薬が効かないことで治療の選択肢は狭くなるだけでなく、治療の経過を観察しているうちに、別の疾患を併発するリスクもあるからです。
問題はそれだけではありません。発生した耐性菌が増殖すると、同居個体や飼い主さん、獣医師、看護師など、まわりに耐性菌を感染させるリスクも生じます。本当に深刻な問題なので、薬剤耐性菌はいま世界規模での対策を必要としています。
だからこそ、抗菌薬を使用するときは「とりあえず」ではなく、本当に必要なのか。また、適切な使用なのかを考えていただきたいのです。
ガイドラインのない疾患も安全に治療できます
日常診療で遭遇する機会の多い感染症の中には、ガイドラインのある疾患もあれば、まだガイドラインが確立されていない疾患もあります。
今回は、このようなガイドラインが確立されていない疾患に対しても、海外の最新の知見をもとに、安全な抗菌薬治療をおこなうポイントが学べます。また、胃腸炎や腹膜炎、肝胆道系感染症、口腔感染症、外耳炎など、「疾患別」に診断のポイントと安全な抗菌薬治療を解説しています。
ですから「この症例には、どの抗菌薬を使えば良いのか?」と迷うことがありません。先生も、薬剤耐性菌の発生を防ぐ、正しい抗菌薬治療をマスターしませんか?
最新の安全な抗菌薬治療 薬剤耐性菌の発生を防ぐ「疾患別」の抗菌薬治療とは?
- 薬剤耐性菌は、どのように増加するのか?
- 薬剤耐性菌が及ぼす影響とは?
- 抗菌薬を適切に使用する5ステップ
- 問診と身体検査で感染部位を推定する方法
- 感染症を疑ったら、まず何をすべきか?
- 検体の染色標本の確認手順とは?
- 知っておくべき、ESBL産生菌の特徴とは?
- メチシリン耐性ブドウ球菌(MRS)の特徴
- 抗菌薬を選択する上で考慮すべきこととは?
- 患者に合わせて抗菌薬を使い分けるコツ
- 細菌性胃腸炎の治療の原則とは?
- 消化器感染症に推奨される抗菌剤とは?
- WSAVAによる炎症性腸疾患の診断基準とは?
- 腹膜炎の感染菌とは?
- 腹膜炎の抗菌薬治療のポイント
- 肝胆道系感染症を起こすリスク因子とは?
- 胆嚢の超音波検査で、細菌感染の有無を予測できるのか?
- 犬猫における口腔内細菌感染の治療のポイント
- 外耳炎の要因とPPSP分類
- 細菌感染が疑われる耳垢の細胞診とは?
- EDTA-Trisの安全な使い方
- 感染性結膜炎の診断と治療のポイント
- 筋骨格系感染症の特徴とは?
- 椎間板脊椎炎を誘発する要因とは?
- 手術部位感染による悪影響とは?
講師:原田和記
鳥取大学 農学部 共同獣医学科 獣医内科学教室 准教授。17年間に渡り、抗菌薬および薬剤耐性菌の研究に従事するスペシャリスト。現在は、伴侶動物臨床分野における教育と研究に携わる他、多くの獣医師が参加する学会等で抗菌薬の適正使用をテーマとした教育講演をおこなう。
- 収録内訳
- 3セクション(合計221分収録)
- 特典
- レジュメデータ
- Sec1:細菌感染症の診断と抗菌薬の総論(75分)
- 患者の全般的な評価/原因微生物の推定・特定/抗菌薬の総論
- Sec2:腹部臓器及び血液の感染症の抗菌薬治療(77分)
- 胃腸炎/腹膜炎/肝胆道系感染症/雌性生殖器感染症/雄性生殖器感染症/血液感染症
- Sec3:局所感染症の抗菌薬治療(69分)
- 口腔感染症/外耳炎/眼感染症/筋骨格系感染症/中枢神経系感染症/手術部位感染症